味彩の郷 フローリー | 日記 | お正月休みpart4

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味彩の郷 フローリー の日記

お正月休みpart4

2011.02.20

お正月休みpart4

信州中野ICから志賀高原までは約20km、30分程の道のりである。
左側に見えてきた湯田中の温泉街からは、湯気がモクモクとあがっている。
湯田中を過ぎると、一気に急勾配の上り坂になってきた。
道路脇には市街地には無かった雪が積もっている。山を降りてくる車の屋根には大量の雪がへばりついていて、タイヤチェーンを巻いた車もいる。
しばらく登ると、ループ上の橋が見えてきた。あまりに急勾配なためにつくられる橋である。
橋の上は地熱が伝わらないので、凍結していることが多いので要注意だ。
橋に差し掛かると、助手席に乗っていた娘が左側にひらけた絶景な景色を見ながら歓声をあげた。
「めっちゃ高いやん」
「今日、泊まるところは標高1600mやから、まだまだ登るで」
耳が気圧のせいでおかしくなってきた。耳抜きをするために片手で鼻をつまんで、息をおもいきり噴出す。
「両手でハンドル握れ~!!」娘が叫んだ。
道路もすっかり真っ白になり、センターラインがわからなくなってきた。対向車の来ないときは、なるべく道路の真ん中を走ることにする。少々滑っても立て直すスペースを確保するためだ。
突然、右側に大きな急斜面のゲレンデが現れた。志賀高原の入口のスキー場「サンバレー」である。
名物の白熊コースのコブ斜面でひっくり返っているスキーヤーがいる。
後部座席の嫁と息子にコースの説明をしながら走る。
「・・・」
返事が無いので寝ているのかと思い、バックミラーで確認すると二人とも急斜面を見つめながら、放心状態のようになって絶句している。
「こんなん、絶対無理!」嫁が口を開いた。
「大丈夫やって・・・」
確かに、おぼろげな記憶に残る斜面よりも、現実に目の前に現れた斜面はとても急斜面に見える。
いつものことであるが、来た時よりも、帰りの時の方が斜面が緩く見えるものである。
・・・でも、俺も20年前にこのコースで転げ回ったような気が・・・
今は黙っておこう・・・
「俺らの行く蓮池は、初心者天国やから」
「それに下から見るより、スキーを履いて上から見たら、たいした事無いって!」
そんな訳あるはずがない。急なものは急である。
サンバレーを過ぎると、すぐに丸池スキー場である。
これまた有名な丸池Aコースが見えてきた。40度のコブだらけの急斜面である。
これ以上嫁を脅かすのはやめようと思い、無言で通り過ぎる。
蓮池バス停を過ぎて、お世話になる蓮池レークホテルに到着した。
ラッキーなことに玄関のすぐ近くに駐車スペースが空いていたので車を止める。
時計を見るともう2時である。
チェックインは3時なので、少し時間がある。
しかし、スキーをするにはもう遅い感じもする。
道具の用意をして、着替えをしてゲレンデに出ても、1時間ぐらいしか滑る時間はないだろう。
それならば、ナイタースキーのために休息をとるほうが懸命である。
ナイターであれば、1800円のチケットで2時間すべり放題である。
しかも、ナイターは人が少なく、日中に荒らされたゲレンデもピステンで整備し直された最高の状態で滑ることができる。
一応、フロントへ行って早めにチェックインできないか聞いてみることにした。
確認してもらうと、やはり正月ということもあり、先客の後片付けがまだ終わっていないということで、チェックインは無理であった。
しかし、スキー道具は先に地下の乾燥室に入れることが出来るので、車から降ろして運んでおくことにした。
小雪の降る中、私と嫁と娘はスキー道具を車から降ろし始めるが、息子は久しぶりのスキー場の雰囲気にはしゃぎまわっている。
ホテルの壁沿い1メートルくらいの幅に立入禁止のロープが張られている。
「ひょっとして・・・」と思い上を見上げてみると案の定、ホテルの屋根からは大木ほどのツララが吊り下がっている。
「屋根の下に行ったらあかんぞ~」
私は上を指差しながら「ツララが刺さって、串刺しになって死ぬぞ~!」
息子が私のほうを振り向き、ギョッとして上を見上げ「ヒャー!」と驚きの声をあげた。
スキー場では建物周辺を歩くときは、必ず「頭上注意」なのである。
屋根に降り積もった大量の雪が落ちてくることもあるし、ツララが落下してくることもあるからだ。
道具を地下の乾燥室に運び終え、缶コーヒーを飲みながらホテル周辺を散策してみた。
ホテルの前を少し登って行くと蓮池ゲレンデである。
そして、反対にホテル脇の駐車場を奥に行くとジャイアントゲレンデの中腹に連絡しているようである。
スキーをするにはとても良い立地条件で、ホテルのすぐ前までスキーを履いたまま帰ってこれる。
ホテル周辺をウロチョロしているとチェックインのできる時間になった。
車から荷物(ほとんど食料)を持ってフロントで鍵をもらい部屋へ向かった。

部屋に入ってみると10畳くらいの和室で、風呂とトイレが独立でついている。
格安の割りに過ごしやすそうな部屋である。
テレビも14型のブラウン管テレビだが、無料で見ることが出来る。持参したコンパクトDVDプレーヤーを繋ぐと、映画や年末に録画した私の大好きな「ガキの使いやあらへんで」も見ることができる。
しかし、毎年この快適さが災いしスキーに出掛ける邪魔をする。
部屋で荷物を片付ける(隅に寄せただけ)と、すぐにビールを開けてしまった。
窓から外を見ると、雪が猛烈に降っている。
娘はお菓子の袋を開け、息子はDVDを物色している。
もう日も暮れかけてきた。「今日のスキーはナイターで決まりや」
自分に言い聞かせるように2本目のビールに手をのばした。

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